読解編 / 短文
短文② 沈黙という時間
筆者の考えに合うものを選ぶ練習。「〜がちだ」「むしろ」に注目する。
解き方のヒント
- 「〜とされがちだ」は、筆者が後でくつがえす一般論のことが多い。
- 「むしろ」の後ろに、筆者が本当に言いたいことが来る。
- 設問が「筆者の考え」を聞くときは、一般論ではなく反論のほうを選ぶ。
本文 (オリジナル)
会話において、沈黙は気まずいものとされがちだ。話が途切れると、人は慌てて次の話題を探す。
だが、沈黙は必ずしも会話の失敗ではない。むしろ、相手の言葉をゆっくり受け止め、自分の考えを整えるための大切な時間になりうる。沈黙を恐れて言葉を重ねるより、ときには黙って相手の目を見るほうが、よほど深く通じ合えることがある。
設問
2問 — 正しいものを選ぼう
問1筆者の考えに合うものはどれか。
正解:沈黙は、相手を理解し考えを整えるための大切な時間になりうる。 — 「むしろ」の後ろが筆者の主張。沈黙を会話の失敗と決めつけず、考えを整え深く通じ合う時間になりうると述べている。1・2は筆者が「されがちだ」でくつがえす一般論、4は本文と逆。
問2「言葉を重ねる」とあるが、ここではどういうことか。
正解:沈黙を避けようとして、次々に言葉を出すこと。 — ここでの「言葉を重ねる」は、直前の「沈黙を恐れて」を受けている。沈黙が怖くて、間を埋めようと言葉を次々に出すこと。1の「くり返す」や3の「さえぎる」という意味はない。