文法編 / 第5章 否定 / クエスト 9
〜には当たらない
そんなに大げさに反応しなくていい、となだめる言い方。
導入
場面:同僚が賞をもらって驚いている人に、事情を知る先輩が言う
彼はずっと努力してきたのだから、受賞しても驚くには当たらない。
意味
〜するほどのことではない(大げさに反応する必要はない) 「そんなに大きく反応しなくていい」と、相手の気持ちをなだめる言い方。
接続
| 付き方 | 例 |
|---|---|
| 動詞(辞書形)+ には当たらない | 驚くには当たらない/感心するには当たらない |
| 名詞 + には当たらない | 非難には当たらない/心配には当たらない |
⚠️ 「驚く・感心する・非難する・褒める」など感情の動詞と一緒に使うことが多い。「そんなに大きく反応しなくていい」となだめる言い方。
例文
- 初めての失敗くらい、そんなに気にするには当たらない。 日常の場面
- 彼が怒るのも、事情を知れば非難には当たらない。 人の様子
- この程度の売上なら、特に驚くには当たらない数字だ。 ニュース・ビジネス
使い分け — 「しなくていい」の仲間たち
| ニュアンス | ここが違う | |
|---|---|---|
| 〜には当たらない | 大げさに反応しなくていい | 驚く・非難する感情をなだめる |
| 〜までもない | わざわざする必要がない | しなくても分かる・明らか |
| 〜ことはない | 〜しなくていい | 相手を安心させる言い方 |
| 〜に及ばない | 〜するには及ばない | 手間をかけるなと同じ意味で近い |
ミニ問題
3問 — 正しいものを選ぼう
Q1誰にでもある間違いだから、そんなに責める( )。
正解:には当たらない — 「そんなに責めるほどのことではない」となだめる意味。「べくもない」は「責められるはずもない」という不可能、「とあって」は「〜という状況で」で、どちらも合わない。
Q2予想どおりの結果なので、驚く( )。
正解:には当たらない — 「そんなに驚くほどのことではない」という意味。「ながらも」は「〜だけれども」という逆接、「ものを」は「〜すればよかったのに」という後悔で、どちらも合わない。
Q3「には当たらない」が使えない文はどれ?
正解:今すぐ出発すれば、約束の時間には当たらない — 「には当たらない」は「〜するほどのことではない」となだめる意味。「時間に間に合う」のような場面には使えない。感情の動詞と一緒に使うのが基本。