文法編 / 第1章 時間・直後 / クエスト 9
〜た矢先に
「ちょうど〜した、まさにその時」。後ろには予想外の出来事が来ることが多い。
導入
場面:楽しみにしていた旅行の計画を立てていた時
旅行に行こうと決めた矢先に、台風が来てしまった。
意味
ちょうど〜した(しようとした)、まさにその時に 「これからしよう」という時に、予想外の出来事(多くは悪いこと)が起こる場面で使う。
接続
| 付き方 | 例 |
|---|---|
| 動詞(た形)+ 矢先に | 決めた矢先に/出かけようとした矢先に |
⚠️ 後ろは予想外・悪い出来事が多い。「〜しようとした矢先に」の形でよく使う。「これからしよう」という新しい行動の直前で、何かが起こる場面専用。
例文
- 家を出ようとした矢先に、電話が鳴った。 日常の場面
- 彼は退院した矢先に、また倒れてしまった。 人の様子
- 店を開いた矢先に、近くに大きなスーパーができた。 ニュース・ビジネス
使い分け — 「ちょうどその時」の仲間たち
| ニュアンス | ここが違う | |
|---|---|---|
| 〜た矢先に | しようとした、まさにその時 | 後ろは予想外・悪い出来事が多い |
| 〜たとたん | 実際にした直後 | すでにした後のことに使う |
| 〜や否や | するとほぼ同時。硬い書き言葉 | 前は辞書形。後ろは過去の出来事だけ |
| 〜ところに | 場面のちょうどその時 | 後ろは人や物が現れる文が多い |
ミニ問題
3問 — 正しいものを選ぼう
Q1寝ようとした( )、友人から電話がかかってきた。
正解:矢先に — 「これから寝よう」とした直前の予想外の出来事なので「矢先に」。「そばから」は繰り返しの場面、「が早いか」は辞書形について「実際にした直後」を表すので合わない。
Q2車を買った( )、転勤が決まって手放すことになった。
正解:矢先に — 買ったばかりで「これから乗ろう」という時に予想外のことが起きたので「矢先に」。「ところで」は「〜しても無駄だ」という逆接、「ばこそ」は理由の強調で合わない。
Q3「矢先に」が合わない文はどれ?
正解:10年前に結婚した矢先に、今も幸せだ — 「矢先に」は「した直後・しようとした直前」の一瞬の場面に使う。10年前のことや、今も続いている状態には使えない。