文法編 / 第2章 原因・理由・目的 / クエスト 7
〜と相まって
2つのものが影響し合って、効果がいっそう強まる。硬い書き言葉。
導入
場面:紅葉の名所を紹介する記事
紅葉の美しさが晴れた空と相まって、見事な景色を作り出していた。
意味
〜と一緒になって、効果や勢いがいっそう強まる 2つの要素がおたがいに影響し合う場面で使う。硬い書き言葉で、評論や解説文によく出る。
接続
| 付き方 | 例 |
|---|---|
| 名詞+ と相まって | 天候と相まって/音楽と相まって |
| AとBが 相まって | 実力と運が相まって |
| 名詞+ も相まって | 円安も相まって |
⚠️ 2つの要素が影響し合う場面に限る。良い方向にも悪い方向にも使えるが、単に「一緒に行動する」の意味では使えない。
例文
- この店は料理のおいしさが落ち着いた雰囲気と相まって、いつもお客さんでいっぱいだ。 日常の場面
- 彼女の努力が生まれつきの才能と相まって、大きな成果につながった。 人の様子
- 円安も相まって、海外からの観光客が急増している。 ニュース・ビジネス
使い分け — 「加わって強まる」の仲間たち
| ニュアンス | ここが違う | |
|---|---|---|
| 〜と相まって | 2つが影響し合って効果が強まる | 硬い書き言葉。影響し合う関係が必要 |
| 〜に加えて | 単なる追加 | 影響し合わなくても使える。普通の言い方 |
| 〜とともに | 同時に起こる・一緒に | 強め合う意味は薄い |
| 〜のみならず | 〜だけでなく(範囲の拡大) | 後ろに「も」がよく来る |
ミニ問題
3問 — 正しいものを選ぼう
Q1晴天が連休( )、観光地はどこも人でいっぱいだった。
正解:と相まって — 晴天と連休という2つの要素が影響し合って、にぎわいを強めた場面。「を皮切りに」は「〜を始まりに次々と」、「はおろか」は「〜はもちろん…も」で、意味が合わない。
Q2物価の上昇が円安( )、生活は苦しくなる一方だ。
正解:と相まって — 悪い方向に強め合う例。「と相まって」は悪い結果にも使える。「にひきかえ」は「〜とは反対に」という対比、「をよそに」は「〜を気にしないで」なので合わない。
Q3「と相まって」が使えない文はどれ?
正解:彼は友達と相まって買い物に行った — 「と相まって」は2つの要素が影響し合って効果が強まる場面だけ。「友達と一緒に買い物に行く」のような単なる同行には使えない。