文法編 / 第1章 時間・直後 / クエスト 7
〜てからというもの
「〜してから、ずっと変わった」を感慨をこめて言う表現。大きな変化を振り返るときに使う。
導入
場面:久しぶりに会った友人との会話
子どもが生まれてからというもの、生活がすっかり変わったよ。
意味
〜してから、ずっと それがきっかけで大きく変わり、その状態が今も続いている。話し手の感慨がこもる。
接続
| 付き方 | 例 |
|---|---|
| 動詞(て形)+ からというもの | 生まれてからというもの/来てからというもの/やめてからというもの |
⚠️ ごく最近のことには使えない。「昨日〜てからというもの」とは言えない。変わった状態がずっと続いている、という実感が必要。
例文
- スマホを買ってからというもの、本を読む時間が減ってしまった。 日常の場面
- 彼は失恋してからというもの、ため息ばかりついている。 人の様子
- 在宅勤務が始まってからというもの、社員の働き方は大きく変わった。 ニュース・ビジネス
使い分け — 「してから、ずっと」の仲間たち
| ニュアンス | ここが違う | |
|---|---|---|
| 〜てからというもの | 変わってから、ずっと | 話し手の感慨がこもる |
| 〜て以来 | 〜してから今まで | 客観的な言い方。感慨はなくてもいい |
| 〜てこのかた | 長い間ずっと | 継続の強調。後ろに否定(〜ていない)が多い |
ミニ問題
3問 — 正しいものを選ぼう
Q1タバコをやめ( )、体の調子がとてもいい。
正解:てからというもの — やめたことをきっかけに、いい状態がずっと続いている。「たとたん」はその瞬間のことだけ、「ないまでも」は「〜なくても」で合わない。
Q2祖母が亡くなっ( )、祖父はすっかり元気をなくしてしまった。
正解:てからというもの — そのことをきっかけに、変わった状態が続いている。「たが最後」は「〜たら、もう止められない」、「んがために」は目的で、どちらも合わない。
Q3「てからというもの」が使えない文はどれ?
正解:昨日薬を飲んでからというもの、頭が痛い — 「昨日」のようなごく最近のことには使えない。変わった状態が長く続いている実感が必要。