文法編 / 第1章 時間・直後 / クエスト 1
〜が早いか
「するとほとんど同時に」。どちらが先か分からないくらいの速さを表す。
導入
場面:授業終了のチャイムが鳴った直後の教室
チャイムが鳴るが早いか、彼は教室を飛び出した。
意味
〜すると、ほとんど同時に どちらが先か分からないくらいの速さで、次のことが起こる。
接続
| 付き方 | 例 |
|---|---|
| 動詞(辞書形/た形)+ が早いか | 鳴るが早いか/見るが早いか/聞いたが早いか |
⚠️ 後ろは実際に起こった過去の出来事。「〜が早いか、〜しよう」のような意志・命令の文は作れない。後ろには「飛び出した」「駆け込んだ」のような意志的な動作が来ることが多い。
例文
- 父は家に帰るが早いか、冷蔵庫のビールに手を伸ばした。 日常の場面
- 彼はその知らせを聞いたが早いか、部屋を飛び出していった。 人の様子
- デパートのドアが開くが早いか、客たちはセール会場に駆け込んだ。 ニュース・ビジネス
使い分け — 「するとすぐ」の仲間たち
| ニュアンス | ここが違う | |
|---|---|---|
| 〜が早いか | どちらが先か分からない速さ | 後ろは意志的な動作が多い |
| 〜や否や | ほぼ同時。硬い書き言葉 | 後ろは過去の出来事だけ |
| 〜なり | 〜して、そのまま意外な行動 | 前後で同じ人の動作に限る |
| 〜そばから | してもしても、すぐ元に戻る | 繰り返しのいらだちに使う |
ミニ問題
3問 — 正しいものを選ぼう
Q1授業が終わる( )、彼は教室を出ていった。
正解:が早いか — 「終わった直後にすぐ出ていった」という1回の過去の出来事。「そばから」は繰り返しの場面、「かたわら」は「〜する一方で」という意味なので合わない。
Q2信号が青になる( )、彼は走り出した。
正解:が早いか — 「青になった瞬間に走り出した」という速さを表す。「とあって」は理由、「にひきかえ」は対比を表すので、どちらも合わない。
Q3「が早いか」が使えない文はどれ?
正解:着くが早いか、みんなに連絡してください — 「が早いか」の後ろに「〜してください」のような命令・依頼は置けない。実際に起こった過去の出来事だけ。