文法編 / 第1章 時間・直後 / クエスト 4
〜そばから
「しても、するはしからすぐ元に戻る」。繰り返しへのいらだちを表す。
導入
場面:N1の単語を覚えている受験生のなげき
単語を覚えるそばから、忘れていく。
意味
〜しても、するはしから(すぐ元に戻ってしまう) 何度しても、すぐに次のことが起こって元に戻る。いらだち・あきれの気持ち。
接続
| 付き方 | 例 |
|---|---|
| 動詞(辞書形/た形)+ そばから | 覚えるそばから/片付けるそばから/習ったそばから |
⚠️ 1回きりの出来事には使えない。「覚えるそばから忘れる」のように、何度も繰り返される場面+いらだち・あきれの気持ちの専用。
例文
- 部屋を片付けるそばから、子どもがおもちゃを散らかす。 日常の場面
- 彼は注意されたそばから、また同じミスをする。 人の様子
- 書類を処理するそばから、新しい仕事が入ってくる。 ニュース・ビジネス
使い分け — 「するとすぐ」の仲間たち
| ニュアンス | ここが違う | |
|---|---|---|
| 〜そばから | してもしても、すぐ元に戻る | 繰り返しのいらだちに使う |
| 〜や否や | ほぼ同時。硬い書き言葉 | 1回の出来事に使う |
| 〜が早いか | どちらが先か分からない速さ | 1回の出来事。後ろは意志的な動作 |
| 〜たとたん | 〜した瞬間、予想外のことが起きた | 1回の出来事。後ろは予想外のこと |
ミニ問題
3問 — 正しいものを選ぼう
Q1習った( )忘れてしまうので、復習が欠かせない。
正解:そばから — 「何度習ってもすぐ忘れる」という繰り返しの場面。「とたん」は1回の出来事に使う。「が最後」は「〜したら、もう終わり」という意味で合わない。
Q2洗濯物をたたむ( )、猫が上に乗ってくる。
正解:そばから — 「たたんでも、たたんでも猫が乗ってくる」という繰り返し+あきれの場面。「なり」「が早いか」は1回の出来事に使うので合わない。
Q3「そばから」が使えない文はどれ?
正解:家に着くそばから、雨が降り出した — 「家に着いたら雨が降った」は1回きりの出来事なので「そばから」は使えない(「や否や」なら使える)。「そばから」は繰り返しの場面専用。