文法編 / 第1章 時間・直後 / クエスト 10
〜かたわら
「本業のほかに、別の活動も長く続けている」を表す書き言葉。
導入
場面:ある小説家を紹介するテレビ番組
田中さんは銀行に勤めるかたわら、小説を書き続けている。
意味
〜をする一方で(本業のほかに、別の活動も長く続けている) 二つの活動を長い期間、並行して続けていることを表す。書き言葉。
接続
| 付き方 | 例 |
|---|---|
| 名詞+の+ かたわら | 仕事のかたわら/家事のかたわら |
| 動詞(辞書形)+ かたわら | 勤めるかたわら/経営するかたわら |
⚠️ 長く続けている活動どうしに使う。「音楽を聞くかたわら勉強する」のような短い時間の同時動作には使えない(それは「〜ながら」)。
例文
- 母は家事のかたわら、近所の子どもたちに書道を教えている。 日常の場面
- 彼は大学で教えるかたわら、翻訳の仕事も続けている。 人の様子
- 社長は会社を経営するかたわら、若手の育成にも力を入れている。 ニュース・ビジネス
使い分け — 「〜しながら」の仲間たち
| ニュアンス | ここが違う | |
|---|---|---|
| 〜かたわら | 本業のほかに、別の活動も続ける | 長期間の並行活動。書き言葉 |
| 〜ながら | 同時に二つの動作をする | 「聞きながら勉強する」など短い同時動作 |
| 〜がてら | 〜のついでに | 「散歩がてら買い物」など一回の行動に使う |
| 〜かたがた | 〜を兼ねて | 「お礼かたがた」など挨拶の改まった場面で使う |
ミニ問題
3問 — 正しいものを選ぼう
Q1父は農業の( )、村の歴史を調べている。
正解:かたわら — 本業の農業と並行して長く続けている活動なので「かたわら」。「かたがた」はお礼や挨拶の改まった場面で使う。「そばから」は「してもすぐ元に戻る」でいらだちを表す。
Q2彼女は会社で働く( )、夜は専門学校に通っている。
正解:かたわら — 仕事と学校を長い間並行して続けているので「かたわら」。「や否や」「なり」は「した直後に次のことが起こる」を表すので合わない。
Q3「かたわら」が使えない文はどれ?
正解:音楽を聞くかたわら、宿題をする — 「かたわら」は長期間の並行活動に使う。音楽を聞きながら宿題をするような短い同時動作は「〜ながら」を使う。