文法編 / 第3章 逆接・譲歩 / クエスト 2
〜といえども
「たとえ〜でも例外ではない」。法律や論説で使う、非常に硬い書き言葉。
導入
場面:法律についての論説文
王様といえども、法には従わなければならない。
意味
たとえ〜でも(例外ではない) 立場が高いもの・特別なものを挙げて、「それでも例外にはならない」と言う。
接続
| 付き方 | 例 |
|---|---|
| 名詞 + といえども | 王様といえども/いかに専門家といえども |
⚠️ 「いかに」「たとえ」と一緒に使うことが多い。非常に硬い書き言葉で、法律・論説・格言の文体。日常会話では使わない。
例文
- 親といえども、子どもの手紙を勝手に読んではいけない。 身近な話題
- 名人といえども、失敗することはある。 格言・ことわざ風
- いかに大企業といえども、この不況では安泰とは言えない。 ニュース・ビジネス
使い分け — 「たとえ〜でも」の仲間たち
| ニュアンス | ここが違う | |
|---|---|---|
| 〜といえども | 「例外ではない」と言い切る | 非常に硬い。法律・論説・格言の文体 |
| 〜とはいえ | 認めた上で「でも実際は」 | 現実にあることへの逆接 |
| 〜であれ | 仮定の譲歩。「何であれ」など | 疑問詞と一緒に使うことが多い |
| 〜でも | 普通の言い方 | 会話ではこちらを使う |
ミニ問題
3問 — 正しいものを選ぼう
Q1いかに天才( )、努力なしでは成功できない。
正解:といえども — 「たとえ天才でも例外ではない」という譲歩。「とあって」は「〜という事情だから」という理由、「なり」は「〜するとすぐ」で、どちらも合わない。
Q2大統領( )、憲法の上に立つことはできない。
正解:といえども — 「大統領でも例外ではない」という譲歩。「ゆえに」は「〜だから」という理由、「を限りに」は「〜を最後にやめる」で、どちらも意味が合わない。
Q3「といえども」が使えない文はどれ?
正解:「雨といえども散歩に行こうよ」と友だちを誘った — 「といえども」は非常に硬い書き言葉。友だちとの軽い会話には合わない。「プロでも例外ではない」と硬い文で言うのは正しい使い方。