文法編 / 第3章 逆接・譲歩 / クエスト 5
〜と思いきや
「〜と思ったら、意外にも違った」。語りやエッセイで、意外な展開を語る言い方。
導入
場面:週末の天気について書いた日記
やっと晴れると思いきや、午後から大雨になった。
意味
〜と思ったら、意外にも(違った) 予想と反対の事実が起こった、と語る。書き言葉。
接続
| 付き方 | 例 |
|---|---|
| 普通形+ と思いきや | 晴れると思いきや/簡単だと思いきや/終わったと思いきや |
⚠️ 後ろには予想と違った事実(過去)が来る。語り・記事・エッセイの文体で、意外性を面白がる響きがある。
例文
- 今日は空いていると思いきや、店の前には長い列ができていた。 日常の場面
- 怒られると思いきや、父は笑って許してくれた。 人の様子
- 優勝は確実だと思いきや、チームは最終戦で敗れた。 ニュース・スポーツ
使い分け — 「思ったら違った」の仲間たち
| ニュアンス | ここが違う | |
|---|---|---|
| 〜と思いきや | 予想が外れた。語りの文体 | 意外性を面白がる響きがある |
| 〜かと思うと/かと思えば | 〜したら、すぐ次のことが起こる | 続けて起こる変化に使う。意外の意味は弱い |
| ところが | 「しかし」の意味の接続詞 | 文頭に置いて、前の文とつなぐ |
| 〜と思ったら | 同じ意味の普通の言い方 | 会話ではこちらが自然 |
ミニ問題
3問 — 正しいものを選ぼう
Q1試験は簡単だ( )、半分も解けなかった。
正解:と思いきや — 「簡単だと思ったら、意外にも解けなかった」という文。「とあって」は理由、「ばこそ」も理由の強調で、逆の結果にはつながらない。
Q2雨はやんだ( )、夜にはまた降り出した。
正解:と思いきや — 「やんだと思ったら、意外にもまた降った」。「を皮切りに」は名詞につく「〜を始まりとして」、「が早いか」は「〜とすぐ」で、どちらも合わない。
Q3「と思いきや」が使えない文はどれ?
正解:晴れると思いきや、明日は雨が降るだろう — 「と思いきや」の後ろは、実際に起こった意外な事実。「〜だろう」のようなこれからの推量は置けない。