文法編 / 第4章 強調・限定 / クエスト 5
〜すら
「〜さえ」を硬く言う形。極端な例を挙げて「ほかは当然だ」と言う。
導入
場面:大きなショックで、体が動かなくなった人の様子
あまりの驚きに、声すら出なかった。
意味
〜さえ(そうなのだから、ほかは当然だ) 極端な例を一つ挙げて、それ以外は言うまでもない、という気持ちを表す。
接続
| 付き方 | 例 |
|---|---|
| 名詞(+助詞)+ すら | 専門家すら/子どもにすら/親ですら |
⚠️ 「〜すら…ない」の否定文が多い。「さえ」より硬い書き言葉。「〜ですら」の形もよく使う。
例文
- 忙しくて、食事をする時間すらない。 日常の場面
- その問題は、専門家ですら答えられなかった。 人の様子
- 景気の悪化で、大企業すら倒産する時代になった。 ニュース・ビジネス
使い分け — 「〜さえ」の仲間たち
| ニュアンス | ここが違う | |
|---|---|---|
| 〜すら | 〜さえ(極端な例) | 「さえ」より硬い。名詞に広くつく |
| 〜さえ | 〜も(意外なものまで) | 普通の言い方。会話でも使う |
| 〜だに | 〜するだけでも | 決まった動詞とだけ組む慣用形 |
| 〜はおろか | 〜はもちろん、…も | 二つ並べて「AもBも」と言う |
ミニ問題
3問 — 正しいものを選ぼう
Q1疲れすぎて、立ち上がること( )できない。
正解:すら — 「立ち上がることさえできない」という極端な例。「をおいて」は「〜のほかに…ない」、「ならでは」は「〜だけの良さ」で、どちらも合わない。
Q2そんな簡単なことは、子ども( )知っている。
正解:ですら — 「子どもでさえ知っている(だから大人は当然)」という意味。「であれ」は「たとえ〜でも」、「ながらも」は「〜けれども」で、どちらも合わない。
Q3「すら」が使えない文はどれ?
正解:明日すら晴れたら、出かけよう — 「すら」は極端な例を挙げて「ほかは当然」と言う形。「明日晴れたら」のような普通の条件の文には使えない。