文法編 / 第3章 逆接・譲歩 / クエスト 1
〜とはいえ
「そうは言っても、実際は」の逆接。文の頭でも使える。
導入
場面:4月になったのに、まだ寒い日の会話
春とはいえ、朝晩はまだ寒い。
意味
そうは言っても、実際には 前のことをいったん認めて、「でも実際はこうだ」と続ける。
接続
| 付き方 | 例 |
|---|---|
| 名詞・普通形 + とはいえ | 春とはいえ/決めたとはいえ/安いとはいえ |
| 文の頭で(接続詞のように) | とはいえ、あきらめるわけにはいかない。 |
⚠️ 前のことを認めた上で「でも実際は」と続ける。書き言葉寄りだが、会話でも使える。
例文
- ダイエット中とはいえ、誕生日のケーキくらいは食べたい。 日常の場面
- 子どもとはいえ、彼の意見はいつも鋭い。 人の様子
- 景気は回復したとはいえ、賃金はまだ上がっていない。 ニュース・ビジネス
使い分け — 「そうは言っても」の仲間たち
| ニュアンス | ここが違う | |
|---|---|---|
| 〜とはいえ | 認めた上で「でも実際は」。書き言葉寄り | 文の頭でも使える |
| 〜といっても | 「実際は思ったほどではない」と説明する | 話し言葉的でやわらかい |
| 〜ものの | 「〜したが、しかし」という事実の逆接 | 気持ちより事実を並べる |
| 〜といえども | たとえ〜でも例外ではない | もっと硬い。法律・論説の文体 |
ミニ問題
3問 — 正しいものを選ぼう
Q1頭では分かっている( )、体がついていかない。
正解:とはいえ — 「分かっている。でも実際は体が動かない」という逆接。「を皮切りに」は「〜を始まりとして次々に」、「が早いか」は「するとすぐ」で、どちらも意味が合わない。
Q2仕事( )、休日まで電話に出る必要はない。
正解:とはいえ — 「仕事だと認めた上で、でも休日までは」という逆接。「てからというもの」は「〜して以来ずっと」、「ではあるまいし」は「〜ではないのだから」で、どちらも合わない。
Q3「とはいえ」が使えない文はどれ?
正解:たとえ雨が降るとはいえ、試合は行う — 「とはいえ」は実際にあることへの逆接。「たとえ」と一緒に仮定を言うことはできない。仮定なら「〜ても」「〜であれ」を使う。