文法編 / 第3章 逆接・譲歩 / クエスト 8
〜であれ
「たとえ〜でも、同じだ」を硬く言う書き言葉。ニュースや論説でよく出る。
導入
場面:会社の規則について話す
たとえ社長であれ、規則は守らなければならない。
意味
たとえ〜でも(例外なく同じだ) どんな場合でも結論は変わらない、という判断が後ろに来る。硬い書き言葉。
接続
| 付き方 | 例 |
|---|---|
| 名詞 + であれ/であろうと | 社長であれ/どんな理由であれ/子どもであろうと |
⚠️ 「たとえ」「どんな」と一緒に使うことが多い。後ろには「変わらない・同じだ」という判断が来る。なお「〜であれ〜であれ」と2つ並べる形は並列の意味で、別の章で扱う。
例文
- どんな理由であれ、暴力は許されない。 日常の場面
- 相手がだれであれ、彼は態度を変えない。 人の様子
- たとえ大企業であれ、法律に違反すれば罰せられる。 ニュース・ビジネス
使い分け — 「たとえ〜でも」の仲間たち
| ニュアンス | ここが違う | |
|---|---|---|
| 〜であれ | 例外なく同じだ。硬い書き言葉 | 名詞につく |
| 〜といえども | 高い立場・強い者でも | 仮定だけでなく現実の高い立場にも使える |
| 〜でも | 一番普通の言い方 | 中立。会話でも書き言葉でも使える |
| 〜(よ)うと | 何をしても関係ない | 動詞につく、同じ意味の形 |
ミニ問題
3問 — 正しいものを選ぼう
Q1たとえ冗談( )、言っていいことと悪いことがある。
正解:であれ — 「たとえ冗談でも」という意味。「とあって」「ゆえに」はどちらも理由(〜なので)を表すので、逆接にならない。
Q2相手がどんな強豪チーム( )、全力で戦うだけだ。
正解:であろうと — 「どんなチームでも同じだ」という意味。「を皮切りに」は「〜を始まりとして」、「ではあるまいし」は「〜ではないのだから」で、合わない。
Q3「であれ」が使えない文はどれ?
正解:たとえ雨が降るであれ、試合は行う — 「であれ」は名詞につく形。「降る」のような動詞にはつけられない。動詞なら「降ろうと」を使う。