文法編 / 第2章 原因・理由・目的 / クエスト 8
〜だけのことはある
「さすが〜だ」と結果に納得して感心する言い方。ほめる場面専用。
導入
場面:友達の手料理を食べて驚いた
さすが元プロの料理人だけのことはある。味が全然違う。
意味
さすが〜だから(この結果に納得だ) 能力や経歴にふさわしい良い結果を見て、感心する気持ちを表す。
接続
| 付き方 | 例 |
|---|---|
| 名詞+ だけのことはある | プロだけのことはある/元チャンピオンだけのことはある |
| 普通形+ だけのことはある | 毎日練習しているだけのことはある |
| 文中では 〜だけあって の形も使う | 高いだけあって、品質がいい |
⚠️ プラスの評価・感心の場面専用。「さすが」と一緒に使うことが多い。悪い結果への納得には使わない。
例文
- この店のパンは本当においしい。毎朝行列ができるだけのことはある。 日常の場面
- 彼女は英語の発音がきれいだ。さすが留学していただけのことはある。 人の様子
- さすが業界トップの会社だけのことはある。対応が速くて丁寧だ。 ビジネス
使い分け — 「〜だから」の仲間たち
| ニュアンス | ここが違う | |
|---|---|---|
| 〜だけのことはある | 結果を見て「さすが」と納得 | プラスの評価・感心専用 |
| 〜だけに | 〜だから、なおさら | 良い結果にも悪い結果にも使える |
| 〜ばこそ | まさに〜だから | 積極的な理由の強調。感心ではない |
| 〜ことだから | あの人のことだから、きっと〜 | 人の性格からの推測。結果への納得とは別物 |
ミニ問題
3問 — 正しいものを選ぼう
Q1この絵はすばらしい。さすが有名な画家の作品( )。
正解:だけのことはある — 「有名な画家の作品だから、このすばらしさに納得だ」という感心。「ではあるまいし」は「〜ではないのだから」、「ゆえに」は理由を硬く言う形で、どちらも文の終わりに置けず意味も合わない。
Q2彼はマラソン大会で優勝した。毎朝20キロ走っていた( )。
正解:だけのことはある — 「毎朝走っていたから、優勝という結果に納得だ」という感心。「かたわら」は「〜する一方で」、「こととて」は「〜なので(言い訳)」で、意味が合わない。
Q3「だけのことはある」が使えない文はどれ?
正解:高いホテルだけのことはある、サービスがひどい — 「だけのことはある」はプラスの評価・感心の場面専用。「サービスがひどい」という悪い結果への納得には使えない。悪い結果にも使いたいときは「〜だけに」を使う。