文法編 / 第4章 強調・限定 / クエスト 1
〜てこそ
「〜して初めて本当の価値がある」と強く言う形。後ろにはプラスの評価が来る。
導入
場面:新入社員に、先輩が仕事の話をしている
自分で働いてこそ、お金のありがたみが分かるんだよ。
意味
〜して初めて(本当の価値・意味がある) 「それをしなければ、本当の意味はない」という気持ちで強調する。
接続
| 付き方 | 例 |
|---|---|
| 動詞(て形)+ こそ | 働いてこそ/苦労してこそ/会ってこそ |
⚠️ 後ろにはプラスの評価が来る。「本当の〜だ」「意味がある」など。当たり前の道理を言う言い方なので、1回きりの過去の出来事には使いにくい。
例文
- 野菜は自分で育ててこそ、おいしさが分かる。 日常の場面
- 人は苦労してこそ成長するものだと、祖父はよく言っていた。 人の考え
- お客様に喜ばれてこそ、本当のサービスと言える。 ビジネス
使い分け — 「〜して初めて」の仲間たち
| ニュアンス | ここが違う | |
|---|---|---|
| 〜てこそ | 〜して初めて価値がある | 後ろはプラスの評価。道理を言う |
| 〜ばこそ | ほかでもなく〜だから | 理由の強調。第2章で学んだ形 |
| 〜て初めて | 〜したあとで、やっと | 普通の言い方。過去の出来事にも使える |
| 〜だけあって | さすが〜だ、と納得する | 納得の気持ち。第2章で学んだ形 |
ミニ問題
3問 — 正しいものを選ぼう
Q1親になっ( )、親の気持ちが分かるものだ。
正解:てこそ — 「親になって初めて分かる」という道理。「たところで」は「〜しても無駄だ」というマイナスの意味、「てからというもの」は後ろに大きな変化が続く言い方で、どちらも合わない。
Q2試合は最後まで戦っ( )、意味があるのだ。
正解:てこそ — 「最後まで戦って初めて意味がある」という道理。「が早いか」は「〜するとすぐ」、「ものを」は「〜のに」という残念な気持ちで、どちらも合わない。
Q3「てこそ」が使えない文はどれ?
正解:昨日は働いてこそ、お金をもらった — 「てこそ」は当たり前の道理を言う形。「昨日〜もらった」のような1回きりの過去の出来事には使えない。