文法編 / 第4章 強調・限定 / クエスト 3
〜をおいて
「〜のほかにふさわしいものはない」と唯一のものを選ぶ形。必ず後ろに否定が来る。
導入
場面:チームのリーダーを決める会議で
この仕事を任せられるのは、彼をおいてほかにいない。
意味
〜のほかに(ふさわしいものは)ない 「これ以上の候補はない」という最高の評価を表す。
接続
| 付き方 | 例 |
|---|---|
| 名詞 + をおいて(+ ほかに)…ない | 彼をおいてほかにいない/今をおいてない |
⚠️ 必ず後ろに否定が来る。「この人しかいない」という強い評価。音が似た「〜はさておき(=一旦別にして)」とは全く別の意味なので注意。
例文
- 相談するなら、母をおいてほかにいない。 日常の場面
- この役を演じられる俳優は、彼女をおいていないだろう。 人の評価
- 会社を変えるのは、今をおいてほかにない。 ニュース・ビジネス
使い分け — 「〜しかない」の仲間たち
| ニュアンス | ここが違う | |
|---|---|---|
| 〜をおいて | ほかにふさわしいものはない | 後ろは必ず否定。最高の評価 |
| 〜しか…ない | それだけ | 普通の言い方。評価の高さは弱い |
| 〜ならでは | 〜にしかない良さ | 否定はいらない。良さを言う |
| 〜はさておき | 〜は一旦別にして | 話題を後回しにする別の意味 |
ミニ問題
3問 — 正しいものを選ぼう
Q1リーダーにふさわしいのは、田中さん( )ほかにいない。
正解:をおいて — 「田中さんのほかにふさわしい人はいない」という意味。「はおろか」は「〜はもちろん…も」、「にして」は「〜でさえ」で、どちらも合わない。
Q2今年の優勝チームは、あの強豪校( )考えられない。
正解:をおいて — 「あの強豪校のほかに考えられない」という唯一の候補。「ならでは」は後ろに否定を取らず、「とあって」は「〜という状況なので」で、どちらも合わない。
Q3「をおいて」が使えない文はどれ?
正解:彼をおいて、ほかにも候補はたくさんいる — 「をおいて」は必ず後ろに否定が来て「それしかない」と言う形。「たくさんいる」のような肯定文とは一緒に使えない。