文法編 / 第3章 逆接・譲歩 / クエスト 6
〜つつ(も)
「〜と分かっているのに、してしまう」。「悪いと知りつつ」の形でよく出る。
導入
場面:ダイエット中の夜中の独り言
体に悪いと知りつつも、夜中にラーメンを食べてしまった。
意味
〜ているのに/〜と分かっているのに(してしまう) 分かっているのに、それと矛盾した行動をしてしまう。反省の気持ちがこもる。
接続
| 付き方 | 例 |
|---|---|
| 動詞(ます形の語幹)+ つつ(も) | 知りつつ/思いつつも/分かりつつ |
⚠️ 「知る・思う・分かる」の仲間の動詞とよく使い、後ろには矛盾した行動が来る。同じ形の「歩きつつ考える」(=〜しながら)は同時進行の別用法。
例文
- 悪いと知りつつ、友達の宿題を写してしまった。 日常の場面
- 彼はやめようと思いつつも、タバコを吸い続けている。 人の様子
- 問題があると分かりつつ、会社は製品の販売を続けていた。 ニュース・ビジネス
使い分け — 「〜のに」の仲間たち
| ニュアンス | ここが違う | |
|---|---|---|
| 〜つつ(も) | 分かっているのに、してしまう | 知る・思う系の動詞につく。反省の響き |
| 〜ながらも | 〜だが、それでも | 動詞のほか形容詞・名詞にもつく。状態の逆接 |
| 〜のに | 普通の逆接 | 中立。どんな場面でも使える |
| 〜くせに | 〜のに、と相手を責める | 非難が強い話し言葉 |
ミニ問題
3問 — 正しいものを選ぼう
Q1いけないと思い( )、授業中にスマホを見てしまった。
正解:つつも — 「いけないと分かっているのに、してしまった」という文。「んがため」は目的、「を限りに」は「〜を最後に」で、意味が合わない。
Q2無理だと分かり( )、彼は挑戦をやめなかった。
正解:つつも — 「無理だと分かっているのに、続けた」という逆接。「そばから」は「してもすぐ元に戻る」繰り返し、「かたわら」は「〜のほかに」で合わない。
Q3「つつも」が使えない文はどれ?
正解:このケーキは小さいつつも、とてもおいしい — 「つつ(も)」は動詞(ます形の語幹)にしかつかない。形容詞には「小さいながらも」を使う。